ボズの日記(Diary of VOZ)

VOZ(声)。ついついアタマの声に騙されてココロの声を聞き逃してしまいがちな毎日ですが、ダレカの声にも耳を傾けながら書いていきたいと思います

あの日「ペニー・レイン」からはじまった

 音楽にハマるきっかけになった曲というのは、音楽好きにとってはすごく大事なものだと思うのですが、どうでしょうか?

 僕は「まいにちポップス」というブログで、令和元年の初日から1000日連続で1000曲のポップ・ソングを紹介するという荒業(?)に挑戦してなんとか完走することができたのですが、なぜそんなことをやったかといえば、昔からとにかく明るいwポップスが好きだったから、それだけなんです。

popups.hatenablog.com

 情報をしっかり入れながら、アーティストの人間味のあるエピソードや僕個人の想いも入れた”愛あるWikipedia(笑)”を目指したのですが、ひとりの力じゃ継続するのが目一杯で、後日せっせと加筆修正をしていきました。

 ただ、毎日ひたすらやり続けると不思議なもので、3ヶ月過ぎたあたりから読者が増えていって、もうかなり前に更新は終わっているのですが、今ではアクセスは150万を超えています。何年か前には「フォーブス・ジャパン」のweb記事で取り上げられたことがあってびっくりしましたし、ブログの読者だったというある才能あふれる若いアーティストの方から「僕の音楽のバイブルです」とまで言ってもらった時には、つい目がうるうるしてしまいました。やっぱり継続するのは大事なんだなあ、と思いました。

forbesjapan.com

 どうして明るいポップスが好きになったのか、そのブログを書きながらいろいろ思い出してみて、これだ!という記憶があったんですよね。

 もう亡くなっているのですが、僕には5歳上の兄がいて、音楽が本当に好きなひとだったんです。

 彼が中学の時に、ビートルズや、メンバーのソロ作品を熱心に聴いていました。僕は小学校3年か4年だった時に突然兄に部屋に連れて行かれて

「今からビートルズの曲を聴かせるから、どれが好きか答えろ」と言われたんです。今思うと無茶苦茶、唐突ですけどw。

 3〜4曲聴かされたと思うんですが、僕が聴いてすぐにうわっと思ったのが「ペニー・レイン」でした。他の曲は何を聴かされたのかおぼえてないくらい、心奪われたんですね。

 もちろん英語はわからなかったので、歌声、メロディ、アレンジ、サウンドで”持って行かれた”わけです。

ペニー・レーンには、床屋があって
店主ご自慢の客の写真を飾ってる
そして行き交う人たちはみんな
立ち止まって挨拶するんだ

角の銀行には車を停めてる銀行家
その後ろで子供たちが彼を笑ってる
銀行家はレインコートを着ないんだ
雨が降りしきってるのに
すごく不思議だ

ペニー・レインが今も僕の耳に、まぶたに残ってる
あの郊外の青い空の下を
僕は座って、思い出している   <拙い訳ですいません!>

 

 ペニー・レインは、ビートルズのポール、ジョン、ジョージの3人の出身地リバプールに実在する通りの名前で、その様子を思い出して書いている歌詞です。

 <レノン=マッカートニー>と作者表記されながらも、この当時は完全に別々に曲を書くようになっていたと言われているジョンとポールでしたが、ポールがこの曲を書き始めてジョンに歌詞の協力を仰ぐと、彼も快く引き受けて、二人でいろんなことを思い出しながら仕上げていったそうです。 

 新潟の、見渡す限り田んぼしかないw田舎町の小学生が、存在すら知らないイギリスの街の”ご当地ソング”に夢中になったわけですから、ほんと不思議なものです。

 世界には自分の知らないワクワクするものがある、という感覚をその時に持ったんでしょうね。 

 その後、僕も中学くらいから本格的に音楽にハマるようになったのですが、ビートルズってもっと上の世代のもの、という先入観がずっとつきまとって、どっぷりハマるのをなんか避けてきた感じが正直ありました。

 でも「ペニー・レイン」を兄から無理やり聴かされた時の、”ときめき”なんて言葉初めて使いますけど、まさに”ときめき”がずっと影響していたんだということにずいぶんたってから気づいたというわけです。

 こういうことって本当に音楽じゃないと経験できないことですよね。

 

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