ボズの日記(Diary of VOZ)

VOZ(声)。ついついアタマの声に騙されてココロの声を聞き逃してしまいがちな毎日ですが、ダレカの声にも耳を傾けながら書いていきたいと思います

オレたち花粉症世代

 じわじわとは感じてはいたんですが、昨日あたりから一つギアが上がった感じがしますよね。花粉症のことですがw

  僕はかなり小さい頃から耳鼻科に行っていた記憶があって、ルパン三世に出てきた”マモー”と佐藤栄作元首相がミックスされたような風貌の”おじいちゃん先生”にいつも、あの銀色の先の細い”吸引管”を鼻の奥まで突っ込まれたのですが、それがけっこうトラウマになっていましたw。

 父親からは「おまえはアレルギー性鼻炎だ」と言われました。花粉症という呼び名ができたのは全然後になってからです。

 というわけで、もう半世紀以上も鼻炎、花粉症に悩まされて生きてきたことになります。

 7〜8年前にやったアレルギー検査では<スギ>が数値が出せないほど猛烈な反応が出ていました。<ヒノキ>ももちろんありました。

 ご存知の方も多いかと思いますが、スギは昔、国の政策で人工的にどんどん増やされたんですよね。昭和35年の”所得倍増計画”がきっかけだったようですが、国民みんなでガンガン働いてガンガン儲けてガンガン家を建てろ!という号令のもと(号令は出てないか、、)、家を建てる木材として、日本固有の品種でかつ加工しやすくていろんな用途にも使えるスギがいいということでメインに選ばれたんです。そして天然の林をスギの人工林に植え替えていったわけです。

 その結果今では日本の森林の約4割が人工林、その人工林の44%がスギ(25%がヒノキ)なんですって。。。日本国民の4割が目と鼻のトラブルに苦しむことになる根っこには国策があったんですね。

 そのことを最初に知った時は<そんな”不自然”なことをするから、、、>と僕は怒りに震えましたが、それで”夢のマイホームを”建てた国民は多かったでしょうから(僕の実家もそうでしょう)複雑な心境でもありますが、でも自分の人生を振り返ったとき、やっぱり恨めしさしかありません(苦笑。

 

  花粉症対策は人それぞれでしょうが、僕もいろいろ試行錯誤してきました。

 もちろん、専門医にかかるのがベストですが、コロナの時期はなるべく病院に行きたくなかったので市販薬をいろいろ試してみました。

  アレルギー系の薬では、僕の場合は”フェキソフェナジン”が入っているものが一番効く感じがあります。「アレグラ」に入っているものですね。最近は他の会社も出しています。

 ただ、花粉飛散期半ばをすぎると耳鼻科から処方されたものでも”アレルギー系”の薬はあまり効かなくなってくるので、後半戦から僕は即効性のある鼻炎薬に切り替えます。パブロンとかストナとか、そんな感じのを。

 薬以外では、2年前にあるレコード会社の部長さんから”ヤクルト1000”が効くと言われて飲みましたが、発症してからじゃ遅かったようです(苦笑。

 でも花粉症になると”腸”の調子があきらかに悪くなるので、日頃から自分に合った<腸活>をするのは効くように思います。

 あと、アルコールが症状を悪化させるのはこれはもう間違いないです。

 僕は今は酒をほぼやめて、”ゆるグルテンフリー”で、米は”玄米90%白米10%"くらいの生活なので(どれも完全にはやめないんですがw)、花粉症の症状は2〜3割くらいは和らいでいる感じはあります。

 

 そういえば、去年、国が10年後にスギの人工林を2割くらい減らして、30年後には花粉の発生量の半減を目指すという方針を発表しましたね。ただ僕の場合年齢的に考えたら、その対策の恩恵をあまり受けられないままどうやら生涯を終えそうですw

 スギは植えられてだいたい20年目くらいから本格的に花粉を飛ばすそうなので、僕は中高生くらいで人工的に植えられたスギの花粉の”飛び始め”を経験したことになり(その頃から目の症状も出るようになりました)、ひょっとしたらスギ花粉の増加と僕の人としての成長曲線はシンクロしてたんじゃないかなんて思ってしまいます。

 国策でどんどん増えてゆくスギの花粉を目一杯体に吸い込みながら生きてきて、減少政策の恩恵もうけずに終わるわけです。けっこう悲しい。

 たぶん、1960年代〜1970年代生まれで子供の頃から発症していた人は人生をスギ花粉のと共に生きた"みな花粉症世代”でしょう。英語で言えば”We Are Hay Fever Generation”。英語にしてもしょうがないですけど。どこかのロック・バンドがそんな歌を作ってくれたら、客席で本気で拳を突き上げたい、それくらいの”鬱憤(うっぷん)”がスギ花粉に対してはあるんですよね。

 

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