僕はコーヒーは圧倒的に苦味派なんですが、世の中の人多くは酸味派なんだろうなとずっと信じてました。
だって、何十年も前に初めてコーヒーを飲んで以来、いまだに喫茶店でブレンドを頼むとだいたい酸味系のコーヒーが出てきますし、仕事先で出されるのもほとんどがそうだし、スーパーでドリップコーヒを探しても、炭焼とか苦味系はなかなか置いてないですから。
でも、ネットを見ていたら石川県金沢市にあるCOWRITE COFFEEというコーヒー屋さんがSNSでアンケートを取ったという記事があって、443人の回答中<苦味より50%、バランスより32%、酸味より18%>という結果だったとありました。
これにはちょっと驚きました。けっこうな大差なのでこちらのお客さんがたまたま苦味派だったということでもなさそうです。
HPを見る限りCOWRITE COFFEEさんはすごく洗練された雰囲気のカフェのようですから、いわゆるカフェによく行くような若めの層はひょっとして”苦味派”なのかなとも思いました。苦味派の意見にはスウィーツとの相性もいいというものもあって、実は僕も昔から甘党なのでそういう要因もありそうだなと思ったり。
ちなみにコーヒー豆の本来の味というのは酸味が強くて、長く焙煎するほど苦くなるそうなので本格的なコーヒー通の方は酸味をたしなまれるのだと思いますが。。
で、ここからは完全な僕の推測でしかないのですが、昔ながらの若干酸っぱいコーヒーでも抵抗なく飲んでいるのが世の中の多くの層で、カフェとかによく行く若い層はやや苦味派、豆や産地にこだわる珈琲通や、純喫茶に行く高年齢層は酸味派、なんて傾向があるのかなとも思いました。
僕は茨城県のつくば市に住んでいるのですが、茨城発祥のコーヒーに”サザ・コーヒー”というのがあります。茨城ローカルだったのが、今は東京駅、品川、二子玉川なんかにも出店してるようです。
恥ずかしながら僕はずっと知らなくて、何年か前に東京の仕事先で、あるシンガー/ソングライターの女性が自分用のコーヒーを作るついでに僕にも作ってくれてたことがあったんですけど、濃厚な味わい深い苦味があって、これはなんだ!と思ってパッケージを見せてもらったら、サザ・コーヒーが作っている<将軍珈琲>でした。
ネットで調べたら茨城のメーカーで、そういえばつくばの駅前にも店があったなと思って行ってみるようになって、今では定期的に通っています。
フル・シティ・ローストという苦めの焙煎のものが多くて僕にはちょうどいいんです。
コロナのステイホーム期間中は、自宅でサザ・コーヒーの一杯どりのドリップコーヒーをいろいろ試すのが楽しみの一つでした。(酸味系のコーヒーもいろいろあって僕でも抵抗なく飲めましたが、でもやっぱり好きなのは苦味系だなと再認識しました)
ドリップ・コーヒーでは<スペシャル・ブレンド>が間違いないですね。<将軍珈琲>は加齢とともにその濃厚さに体が負けるようになってきました(苦笑)。<スペシャル・ブレンド>よりもうちょっと値段の高い<贅沢珈琲>もおいしいですが、一番好きだったのが<渋沢栄一仏蘭西珈琲物語>というブレンドでした。
苦味系でスッキリしながらも複雑さもあってすごくバランスがいいんですよね。そういうコーヒーがお好きな方にはおすすめです。
若い頃はストレスに任せて、仕事場で保温しすぎて煮詰まったコーヒーでもがぶ飲みしてしましたが、もう今は無理です(笑。家で飲む市販のドリップコーヒーも好みの”スッキリ苦味系”を楽しみたいなと思って、お手頃で良さそうなものを探しているところです。
今日は季節ものの”ドルチェブレンド”をいただきました(写真じゃ種類はわかりませんが、、w)。これもけっこう好みの味です。